闇金の種類と歴史について解説!ソフト闇金の誕生はいつ!?
借金問題に直面する中で、「ソフト闇金」や「闇金」などの言葉が耳にすることがあります。
今回、本物のソフト闇金業者である「えびす」が、これら闇金の歴史や種類を紐解いていきます。
この記事では、闇金の多様な顔を探り、その歴史的な背景や特徴を解説していきます。
さまざまな形態を持つ闇金について説明しており、ソフト闇金の誕生についても解説しております。
是非最後までご覧になってください。
闇金の種類
実は、闇金には、以下のような様々な派生した形態が存在します。
- 闇金
- ソフト闇金
- 090金融
- チケット金融
- 家具リース金融
- パチンコ金融
- システム金融
- 給与ファクタリング
- 個人間融資
- 名義貸し
- 買取屋
など
それぞれ異なった特徴をもっていますが、いずれも無登録の貸金業者です。
金利についても法定金利を超えており、闇金と同様のものとなっております。
闇金の歴史|ソフト闇金の誕生まで
闇金という言葉こそ近代になり、誕生した言葉ですが、実は、闇金は江戸時代から存在します。
江戸幕府の時代、「両替商」や「質屋」、「素金」、「素銀」と呼ばれる貸金業が存在していました。
これらの貸金業者が、闇金のはじまりと言われており、1日1割の暴利で貸付をするカラス金(からすきん、からすがね)もこの頃に誕生しました。
なお、近代の闇金が誕生したのは、1990年に入ってからです。
以下、近代の闇金の歴史をまとめました。
1990年代前半:闇金の基礎が築かれた時代
1990年代前半、闇金の基礎が築かれた時代です。
しかし、現在の闇金とは異なり、そこまで目立つ存在ではありませんでした。
業者の数も少なく、紹介でのみ借りることができるといった具合です。
そして当時の顧客は、個人よりも法人が多いのも特徴的です。
バブル崩壊による不況の影響により、資金調達の手段として闇金を利用する中小企業や零細企業が増加していました。
なお、同時期に個人を対象としていたのは、プロミス、アコム、アイフル、武富士等の消費者金融です。
当時、個人を苦しめていた貸金業者は、闇金ではなく、消費者金融や商工ローンとなります。
「サラ金」や「グレーゾーン金利(利息制限法の上限以上かつ出資法の上限以下の金利)」と言われ、正規の貸金業者ではあるものの闇金と同等のものとして認識されていました。
この時代は、法整備が追いついておらず、こういった消費者金融や商工ローンは、違法ではあるが罰則も無く、野放し状態でした。
そして、当時は、出資法の上限金利が今よりも高く設定されており、刑事罰を受ける出資法の上限以上で貸さずとも、高金利な悪徳商売ができた時代だったのです。
この時代、消費者金融や商工ローンの取り立ては、闇金同様に脅迫的かつ暴力的なもので、大きな社会問題になりました。
1990年代後半:様々なタイプの闇金が誕生!
90年代後半は、様々なタイプの闇金が誕生しました。
人気コミック「闇金ウシジマくん」に出てくるカウカウファイナンスのような、いわゆる皆さんがイメージするような闇金が出てきたのもこの時代です。
その他、システム金融や都(1)金融と言われる闇金もこの時代に誕生しました。
1999年の日本の2大商工ローン業者、「日栄」と「商工ファンド」の脅迫的な取立が国会で取り上げられた流れは、高利貸しが世間から注目され、法規制が強化されるきっかけでもあります。
2000年代前半:090金融の誕生!
2000年代に入り、「090金融」と呼ばれる携帯電話のみを連絡手段とする闇金が増加しました。
090金融は、電柱やガードレール、自動販売機の横等に連絡先を記載した貼り紙を集客を行っており、店舗や事務所は持たないのが特徴的です。
また、店舗は持たないものの、090金融は、待ち合わせ場所で対面式での融資と返済でした。
この対面式の取引は、逮捕のリスクが大きくなるものです。
090金融もまた、「張り紙を剥がす運動」や「現地で警察を呼ばれる」等の対応により、廃れていくこととなります。
2000年代後半:ケータイ闇金が主流に!
2000年代後半になると、対面での取引を行う闇金は、摘発のリスクの為、急速に減少していきます。
代わりに携帯電話のみを連絡手段として、融資から返済までを行う非対面式のケータイ闇金が主流となってきます。
トバシ(身元を隠すことを目的に他人名義で契約すること)の携帯と銀行口座を用いて摘発を免れる手法もこのころに出てきました。
2010年代にソフト闇金が誕生!
2010年代になると、ついにソフト闇金が誕生します。
ソフト闇金では、取り立てや対応を「ソフト」に行って摘発されないような運営が行われます。
これまでの闇金とは異なり、返済が遅れても、脅迫することなく、親切に対応することで実質的な被害も少ないことから、摘発も難しくなるわけです。
金利は、業者によってさまざまです。
10日で5割や3割の業者もあれば、7日で2割、月1割や1日1割の業者もあるといった具合です。
2019年頃から個人間融資や給与ファクタリングをSNS上で名乗る、闇金業者がソフト闇金と並んで急速に増加します。
特に個人間融資では、法外な金利のみならず、「個人情報をSNS上で拡散する」、「返済ができないとわいせつな行為を強要する」と言った行為が行われ、その危険性の高さからニュースでも取り上げられる程です。
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